【ベストセラー】日本型組織がグローバル化に抱える課題とは - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『わたしと日産 巨大自動車産業の光と影』
西川 廣人 著 | 講談社 | 256p | 1,980円(税込)


1.不正発覚
2.ゴーン事件とは何だったか
3.「非主流」のサラリーマン
4.海外へ
5.ルノーの救済
6.ゴーンの変質
7.圧力
8.退社まで
9.次世代のビジネスパーソンへ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2018年11月、カリスマ経営者として知られた元日産自動車会長カルロス・ゴーン氏が突然逮捕された事件はビジネス界を震撼させた。その後、ゴーン被告がレバノンに国外逃亡したため、2024年6月現在、いまだに本人の公判が開かれておらず、事件の全容は明らかになっていない。
そんななか当時の西川社長が回顧録を発表した。

本書は、元日産取締役社長兼CEOの西川廣人氏による初の自伝。劇的なV字回復を実現したゴーン改革で日産はどう変わったのか、改革が成功したにもかかわらず不正が行われたのはなぜか、などを一連の流れとして捉え、日本企業のグローバル化や日本型組織の課題を浮き彫りにしている。
事件発覚当時、「西川氏のクーデター」といった論調の報道もあったが、本書ではそれを明確に否定。ゴーン氏との間に対立関係はなかったことも述べている。ゴーン氏がルノーのトップも兼任するようになり、西川氏ら日本人役員や現場と距離ができ、「日産よりゴーン」と考える欧米人が経営の中枢を担うことが不正の温床になったと西川氏は考えているようだ。

著者の西川氏は1977年日産自動車入社。米国留学、米国・欧州駐在、ルノー日産共同購買会社等を経て、2005年日産自動車取締役副社長、2017年同代表取締役社長兼CEOに就任。2019年に代表執行役、社長兼CEOを、2020年に取締役を退任し、現在は株式会社アイディーエスなどベンチャー企業数社の顧問として活動している。


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