【ベストセラー】若手の「やりたいこと」だけでは不十分な理由 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』
-“ゆるい職場”時代の人材育成の科学
古屋 星斗 著 | 日本経済新聞出版 | 288p | 1,760円(税込)


1.「Z世代」は存在しない
2.「ゆるい職場」と若手の不安
3.若手は会社をこう見ている
4.心理的安全性だけでは活躍できない
5.若手を育成できる管理職、できない管理職
6.「ゆるい職場」時代の育て方改革 5つのヒント
7.「優秀な人材ほど辞める」を食い止めるには
8.若手がひらく、会社と社員の新しい関係


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

いつの時代にも「若者論」は耳目を集め、近年では「Z世代」というキーワードがすっかり定着している。
だが一方で、Z世代と呼ばれる若者たちは「多様」であり、一括りにはできないという論調も見られる。例えば職場の若手が「すぐ辞める」のは、職場環境の変化が影響しており、世代的な特徴ではないというのだ。

本書では、独自調査やヒアリングを含む各種データをもとに、職場や、キャリアへの考え方の変化にさらされる「若手社員」の抱える不安や焦りを浮き彫りにしたうえで、マネジャーが彼らをどのように育成していくべきか、具体的なポイントを指摘している。
現代の若手は、社内外におけるさまざまな経験により、自らが成長していくことを求める傾向があり、それが実現できない職場は「辞める」という選択をする。それへの対応としては、「言い訳」を提供して経験の機会を作る、「ハイパーメンバーシップ型組織」をめざす、などが提唱されている。

著者はリクルートワークス研究所主任研究員。経済産業省にて産業人材政策、投資ファンド創設、福島の復興・避難者の生活支援、政府成長戦略策定に携わり、2017年より現職。


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