【新刊】地震予知の重要ポイントは「地下ガス」にあった
社会
2024.10.30
『なぜ地震予知は不可能で、二次災害は拡大するのか』
-地下ガスによる地震現象とその解明
堀江 博 著 | 高文研 | 128p | 2,200円(税込)
1.地下ガス噴出
2.地下ガス貯留と挙動
3.地震後の二次災害
4.地下ガス噴出による地震予知
5.地下ガスと地震現象
【イントロダクション】
日本は紛れもなく地震大国であり、現在も南海トラフ巨大地震などのリスクが警告されている。だが、以前よりは進歩しているものの、地震が起きる時期や規模を、十分に避難が可能な精度で予知するまでには至っていない。
また大地震の「二次災害」としての液状化現象や火災についても原因究明は道半ばだ。
本書では、これまであまり注目されてこなかった「地下ガス」挙動の観点から科学的に地震予知の可能性を探るとともに、地震後の二次災害対策への活用を提言している。
「地震」そのものだけでなく地震発生とその前後に起きる関連現象を「地震現象」とし、それを「地盤の揺れと地下ガス挙動等によって生じる関連現象」と定義して、過去の大地震の記録、関係者の証言などから検証。揺れが収束した後の液状化現象や火災、自然環境や動物の前兆現象などは、いずれも地下ガスの噴出が関係しているという。
著者は、ゼネコンに在職中、液状化対策関連工事を含む地下工事の計画・設計・施工等に関わり、多くのプロジェクトに、シビルエンジニアとして参画。2013年に退職する以前から、長年の懸案であった「地下ガスの挙動」の解明に着手。
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