【新刊】首都を数年おきに移動させる斬新な一極集中対策 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『動都 移動し続ける首都』
坂 茂 編著 | 光多 長温/三宅 理一 著 | 平凡社 | 240p | 3,960円(税込)


序――首都の時代は終わった
1.世界の首都の歴史
2.何が問題なのか
3.新しい都市のかたち
4.動都の提案
鼎談 動都から日本の未来を考える
   坂茂+大西隆+林千晶 司会:三宅理一


【イントロダクション】
「東京一極集中」の問題は、過去40年近くにわたり、その解消に向けて議論が重ねられてきた。「首都機能移転」もしばしば俎上に上がり、2016年には一部機関の首都圏外への移転が決まり、文化庁の京都府への移転が行われた。
そんな中、驚くべき構想が世界的建築家を中心に提案されている。「動都」である。

本書では、現国会議事堂の耐震補強問題をきっかけに発案され、研究、議論されてきた「仮設首都機能移転構想(動都)」について、その中身とともに、前提となる問題点、利点や可能性、ケーススタディなどを幅広く述べている。
動都とは、一度だけ東京から他の都市に首都機能を移転するのではなく、数年おきに移転を繰り返す、すなわち「首都が移動していく」というアイデア。日本中の都市が、仮設の国会議事堂と関係省庁の設置をめぐり誘致合戦を繰り広げる、というものだ。

編著者の坂茂氏は建築家。1985年坂茂建築設計を設立、東京、パリ、ニューヨークに事務所を構える。芝浦工業大学特別招聘教授。2024年9月「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞。著者の光多長温氏は公益財団法人都市化研究公室理事長、熊本学園大学特命教授。三宅理一氏は東京理科大学客員教授、日本建築文化保存協会代表理事。建築史、遺産学、地域計画を専攻。


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