【海外書籍】なぜ英国の国王暗殺未遂事件が祝祭になったのか
文化
2024.10.03
『世界の「花火」はどうやって発展してきたのか』
A History of Fireworks from Their Origins to the Present Day
John Withington 著 | Reaktion Books | 336p
1.起源からガイ・フォークスまで
2.ガイ・フォークスから色彩の爆発へ
3.色彩の登場から電気発火まで
4.より大きく、より明るく、より大きな音:電気、エレクトロニクス、そしてコンピュータ
5.事故、災害、規則と規制
6.芸術における花火
7.装飾ではなく実用の花火
【イントロダクション】
日本では夏から秋の風物詩である「花火」は、自宅や地域、ショーなどにおいて夜空を彩るツールとして古くから親しまれている。眺めて楽しいのはもちろん、歴史ある花火大会が大勢の観客を呼び込むことをみても、文化として浸透していることがわかる。
では欧州において花火は、どのように受容されてきたのか。
英国で刊行された未邦訳の本書では、花火の発祥や発展の歴史を、欧州を中心に各国の事情とともに紹介している。
中国の爆竹に起源を持つとされる花火は、火薬の発見とともに色彩や形状のレパートリーを広げ進歩を遂げてきた。英国では花火(火薬)が国王暗殺に使用されそうになったが未遂に終わり、その事件をモチーフにした祝祭が生まれている。そうした文化的な側面を持つ一方で、火薬を使用する花火は本質的に危険なものでもある。法規制や、打ち上げのコンピュータ制御も軌を一にして発達してきたようだ。
著者のジョン・ウィジントン氏は、ロンドンを拠点とするテレビジャーナリスト。
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