【ベストセラー】米、仏、イラン、日本で論理的思考はどう違うか - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『論理的思考とは何か』
渡邉 雅子 著 | 岩波書店(岩波新書) | 204p | 1,012円(税込)


はじめに──論理的思考はひとつなのか
序.西洋の思考のパターン──四つの論理
1.論理的思考の文化的側面
2.「作文の型」と「論理の型」を決める暗黙の規範
  ──四つの領域と四つの論理
3.なぜ他者の思考を非論理的だと感じるのか
終.多元的思考──価値を選び取り豊かに生きる思考法


【イントロダクション】
ほぼすべての意思決定や戦略策定のベースになるものとして「論理的思考」は、一般的にビジネスにおける基本スキルとみなされている。
書籍で扱われたり、社内研修などで教えられる論理的思考の手法は、演繹法、帰納法、アブダクションといった共通のものだが、それだけが論理的思考なのだろうか? 

本書では、西洋で確立してきた推論の型を紹介した上で、論理的思考が「ひとつ」ではなく、国や地域、言語圏ごとに、それぞれの文化や価値観に紐づけられたいくつかのパターンがあるとし、その分類について解説。場面や目的に応じてそれらを使い分ける多元思考を提唱する。
具体的な分類は、経済、政治、法技術、社会の4領域であり、それぞれアメリカ、フランス、イラン、日本で特徴的なものとして論じている。

著者は、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。Ph. D.(博士・社会学)。知識社会学、比較教育、比較文化を専攻し、『「論理的思考」の文化的基盤──4つの思考表現スタイル』(岩波書店、2023年)などの著書がある。


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