【新刊】Appleが選んだ地方家具メーカーの木工技術とは - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『奇跡の椅子』
-AppleがHIROSHIMAに出会った日
小松 成美 著 | 文藝春秋 | 320p | 2,420円(税込)


序.Apple Park訪問
1.バブル崩壊、倒産の危機
2.事業を失敗して知った「幸せ」
3.兆し~二人の従兄弟とネクストマルニ~
4.サバイバル・ラン
5.奇跡の椅子HIROSHIMAの誕生
6.Apple、HIROSHIMAと出会う
7.マルニヒストリー
8.それでも木工家具を作り続ける


【イントロダクション】
マルニ木工は、1928年創業、宮大工や宮島の工芸品にルーツを持ち、広島市に本拠を構える家具会社だ。同族経営で、これまで7人中6人の社長を山中家出身者が務めてきた。
バブル崩壊後に経営難に陥り、2006年にはファンドへ全株式を売却したが、その後独自経営に戻り、現在は世界30ヶ国と取引するまでに復活している。

本書は、ピーク時にグループ会社全体で売り上げ350億円を誇ったマルニ木工が、倒産の危機に陥った後、復活して現在に至るまでを、多くの関係者に取材してまとめたノンフィクション。
経営危機の最中の2004年に33歳でマルニ木工社長(当時)となった山中武氏は、社運を懸け、「±0」の家電シリーズなどで知られる世界的プロダクトデザイナーの深澤直人氏に椅子のデザインを依頼した。同社の職人技と優れた量産技術によって完成したアームチェア「HIROSHIMA」は、2017年に米Apple本社に数千脚が納入されるなど、世界から評価を得ている。

著者はノンフィクション作家。広告会社、放送局勤務などを経て1990年より本格的な執筆活動を開始。主な作品に『中田英寿 鼓動』『虹色のチョーク』『熱狂宣言』などがある。


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