【海外書籍】スラム街で注目される「半完成住宅」の意義とは
社会
2025.03.13

『「未来都市」とイマジネーション』
Future Cities: Architecture and the Imagination
Paul Dobraszczyk 著 | Reaktion Books | 272p
1.溺れる――未来からのハガキ
2.漂流する――水と都市のユートピア
3.飛行する――建築と飛行の夢
4.摩天楼――アイコンから経験へ
5.地下――安全と革命
6.廃墟――スプロール、災害、エントロピー
7.再建――残骸を救い出す
【イントロダクション】
世界気象機関(WMO)は2024年、世界の平均気温が、産業革命以前から1.5度超上昇したことを発表した。地球温暖化とそれに伴う気候変動は着実に、人類を含むあらゆる生物から快適な住処を奪っていくが、これに抗する手段はあるのだろうか。
有望なのは科学技術ではなく、イマジネーションなのかもしれない。
英国で刊行された未邦訳の本書では、建築家、画家、映画製作者、小説家といった人々がこれまで想像し、創造してきた未来都市を取り上げ、海面上昇や洪水、人口増加、社会の分断化などに見舞われる現代都市とそのあり方へのヒントを見出す。
事例には、気候変動にも対応しうる水上都市や、廃墟と共存する都市、スラム街を包摂しその雑多さを生かした都市づくりなどがある。
著者のポール・ドブラシュチェク氏はロンドン大学(UCL)バートレット校のティーチング・フェローで、19世紀以降の建築を専門とする。ヴィジュアル・アーティストとしても活躍。
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