【新書】「欽ちゃん」がテレビのイノベーターである理由 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『萩本欽一 昭和をつくった男』
太田 省一 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 240p | 968円(税込)


1.コメディアンになる――気弱な少年の選択
2.枠からはみ出す――コント55号が大成功した理由
3.「欽ちゃん」の革命――「視聴率100%男」という生きかた
4.プロデューサーの眼――タレント、アイドル、野球チーム
5.焼け跡世代、平成、令和を生きる――73歳の大学生からユーチューバーへ
終.萩本欽一の時代


【イントロダクション】
YouTubeやSNS、オンラインゲームなどさまざまな娯楽が台頭するなかで、近年、テレビの存在感は薄れていると指摘される。
しかし、一般家庭に普及した1970年代以降の「昭和」の時代、テレビは娯楽の王様として君臨し、画期的な表現手法や番組を次々と生み出した。その牽引役の一人が「欽ちゃん」こと萩本欽一だった。

本書は、テレビ界において一世を風靡した萩本欽一について、気弱だった少年期にはじまり、浅草・東洋劇場でのコメディアン生活、コント55号の成功、数々のヒット番組での活躍やプロデューサーとしての仕事まで、多くの資料を引きながら解き明かす。
ドラマやバラエティなどのジャンルを超越した番組を手掛けたり、「歌って踊れてお笑いもできる」アイドルグループをプロデュースするなど、その活躍はテレビ界のイノベーターと言えそうだ。

著者は社会学者。1960年富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビ、お笑い、アイドル、歌謡曲などのメディアやポピュラー文化をテーマに執筆活動を行う。『すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった』(ちくま新書)、『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社新書)など著書多数。


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