【海外書籍】ロシア主導「ユーラシア電力システム」の可能性 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『ロシアの「水力発電」と国際関係』
Энергетические аспекты международной политики: Тенденции и перспективы(Energy Aspects of International Policy: Trends and Prospects)
Andrey Sizov 著 | Alpina PRO | 242p


1.エネルギーの進化と国際政治の文脈
2.各国および地域の水力エネルギー資源
3.国際政治における水力発電


【イントロダクション】
再生可能エネルギーの有力な選択肢に「水力発電(小水力発電を含む)」がある。世界の中でそのポテンシャルが注目されているのがロシアだ。天然ガスのイメージが強いが、じつは水資源が多く、同国の水力発電量は世界第5位(2022年)となっている。
脱炭素に向けて、国策として開発に挑む必要性が問われる。

ロシアで刊行された未邦訳の本書では、水力発電を中心にロシアのエネルギー政策の傾向と展望を考察する。
現在、同国は潜在的な水力発電量の20%ほどしか発電できてないという。そこで、未開発でまだ4%しか発電に使われていない、200万本もの小規模河川への小水力発電所の建設が計画されているようだ。また電力を生み出すだけでなく、豊富な水資源を活用して近隣国同士の紛争解決に関与するといった国際政治の側面も伝えている。

著者のアンドレイ・シゾフ氏はトップマネージャー、エンジニア、多数のインフラストラクチャおよびエネルギープロジェクトの責任者として従事した経験を持つ。


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