【新刊】全国どこでも定められるわけではない都市計画法
社会
2024.11.06
『都市法入門』
久保 茂樹 著 | 三省堂書店/創英社 | 276p | 2,420円(税込)
序.都市法とはなにか――都市法の過去・現在・未来
1.都市計画
2.開発規制
3.建築規制
4.都市計画事業
5.景観保護
6.都市再生
7.都市防災
8.自治体による都市行政
9.多様な法主体の連携・協力によるまちづくり
10.都市法上の紛争とその解決方法
【イントロダクション】
都市をめぐる問題や、都市のあり方についての議論は、人口増減、産業構造の変化などに伴い時代とともに移り変わってきた。都市の整備や規制に係る法体系である「都市法」もまた、それに応じて修正される必要があるだろう。
人口減少により「都市の縮退」に直面する日本の都市法はどのような役割を果たすべきか。
本書では、都市法の成り立ち・特色・将来像を概観したうえで、都市法の基本手法たる都市計画・開発(建築)規制・都市計画事業に始まり、景観保護・都市再生・都市防災といった現代都市法の主要テーマまでを、法律にあまり馴染みのない一般読者にもわかりやすく、かつ詳細に解説。
わが国の都市はいま「縮退の時代」を迎えており、これまでのような土地利用規制を中心にした「拡大」制御の手法によるだけでは立ち行かなくなっている。このため近年では、都市再生に関わる「協議・協定」や、コンパクトシティ構想に立って都市構造の再編を目指す「立地適正化計画」などが、法制化されるようになってきた。それに鑑み本書では、「自治体による都市行政」や「公私協働によるまちづくり」に役立つ法律知識も提供している。
著者は、青山学院大学名誉教授。1982年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得済退学。青山学院大学法学部教授、同大学大学院法務研究科(法科大学院)教授を務めた。
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