【新書】「バルト三国」という呼ばれ方が好まれない理由
グローバル
2024.10.29
『大使が語るリトアニア』
オーレリウス・ジーカス 著 | 星海社(星海社新書) | 224p | 1,430円(税込)
1.リトアニアの象徴とアイデンティティ
2.リトアニアの宗教と年中行事
3.リトアニアの自然
4.歴史、観光、日本とリトアニアの絆
5.リトアニアの食文化
6.リトアニアの伝統文化と芸術
7.現在のリトアニア
【イントロダクション】
「リトアニア」と聞いて何を連想するだろうか。日本では、バルト三国の一国であり、杉原千畝が同国の日本領事館で「命のビザ」を発給していたことなどが知られるが、その自然や歴史、文化などについて詳しい人は少ないだろう。
いまだ「旧ソ連」のイメージを持つ人も少なくないが、実際はどうなのだろうか。
本書は、駐日リトアニア大使である著者が、日本人に向けて日本語で、リトアニアの歴史、アイデンティティ、宗教や行事といった文化、自然、さらに現在の様子などを紹介する。
リトアニア人は穏やかである一方、ソ連時代に独立を宣言した最初の国となるなど勇気のある人々だと述べる。またリトアニアは食料自給率が高いほか、ICT(情報通信技術)やフィンテックに強く、2018年には国内に欧州初のブロックチェーン・センターが設立されるなど日本より進んでいる面もあるようだ。
著者は駐日リトアニア大使。1978年リトアニア・カウナス生まれ。2008年ヴィータウタス・マグヌス大学アジア研究センター長。11年同大学政治学部博士、15年同大学文学部文化研究科准教授。22年から現職。金沢大学、早稲田大学への留学経験があり、リトアニアにおける日本語学の第一人者として知られる。
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