【新書】「江戸のメディア王」が生まれた自由な時代背景 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』
安藤 優一郎 著 | PHP研究所(PHP新書) | 224p | 1,155円(税込)


はじめに 泰平の世に現れた江戸の風雲児
1.蔦屋重三郎とは、何者だったのか?
2.蔦屋重三郎が活躍した田沼時代とは?
3.蔦屋重三郎が世に送り出した文化人にはどんな人物がいたのか?
4.なぜ田沼時代は終わってしまったのか?
5.松平定信はなぜ蔦屋重三郎を処罰したのか?
6.なぜ蔦屋重三郎は東洲斎写楽を売り出したのか?
おわりに 蔦屋重三郎と田沼意次が残したものとは何だったのか


【イントロダクション】
2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」は、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、東洲斎写楽ら多くの文化人を世に出し、「江戸のメディア王」として日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた蔦屋重三郎を描く。
彼の活躍の背景には、田沼意次が幕政を主導し経済や文化が発展した時代の影響があるようだ。

本書は、一代で江戸の出版界を牛耳るメディア王にのし上がった蔦屋重三郎の生涯をたどりながら、同時にその活躍の背景となった田沼時代の影響を解説する。
重三郎は黄表紙、狂歌本などブームに目を付けて成功しただけでなく、狂歌絵本、美人大首絵など新たなジャンルを次々と創造してブームを牽引した。そして、比較的規制が緩く経済や社会が活性化した田沼時代だったからこそ、その創造性が発揮できたようだ。

著者は歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。「JR東日本・大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。『大江戸の娯楽裏事情 庶民も大奥も大興奮!』(朝日新書)、『15の街道から読む日本史』(日経ビジネス人文庫)など著書多数。


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