【ベストセラー】人文学の究極目的は「社会変革」だと言える理由 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』
阿部 幸大 著 | 光文社 | 176p | 1,980円(税込)


1.アーギュメントをつくる
2.アカデミックな価値をつくる
3.パラグラフをつくる
4.パラグラフを解析する
5.長いパラグラフをつくる
6.先行研究を引用する
7.イントロダクションにすべてを書く
8.結論する
9.研究と世界をつなぐ
10.研究と人生をつなぐ
演習編


【イントロダクション】
学生時代の期末レポートや卒業論文、さらに社会人になって書く提案書まで、文書を書いた経験のある人は多いだろう。それらの執筆には、才能やセンスが必要だと感じるかもしれない。
しかし、体系的に学べば、誰でも一定のクオリティまで到達できるのではないだろうか。少なくとも論文はそうであるようだ。

本書は、学問にかかわるすべての文章を対象とした「アカデミック・ライティング」について、初学者が独力で書けるようになること、また中級以上の人がよりスピーディかつシステマティックに書けるようになることを目指し、その手法を徹底的に要素分解して解説する。
著者は論文を、「ある主張を提示し、その主張が正しいことを論証する文章である」とし、その書き方について、大学教育がうまくカリキュラム化できていないと指摘。論文には「アーギュメント」が必要であるという本質を突きつつ、個々の論文は小さなものであっても「世界と接続」されたものであるべきだと述べる。

著者は筑波大学人文社会系助教。専門は日米文化史。2023年に米国で博士号を取得(PhD in Comparative Literature)。研究コンサルティングのベンチャー、アルス・アカデミカ代表。


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