【海外書籍】カナダの国立公園に建造された動物のための陸橋 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『野生動物の「車両衝突」死亡事故は減らせるのか』
-「道路生態学」が問う新しい道路のあり方
A Clouded Leopard in the Middle of the Road: New Thinking About Roads, People, and Wildlife
Darryl Jones 著 | Cornell University Press | 272p


はじめに 眠れる巨人を目覚めさせる
1.死、塵、そして喧騒:自動車はどのように害を及ぼすか
2.分断された土地:なぜ道路が重要なのか
3.ギャップを埋める
4.ノウハウ
5.共に働く
6.変化の兆し
おわりに 巨人は目覚めた


【イントロダクション】
人の移動や物流を支える「道路」は、現代のビジネスや生活に欠かせないものである。
しかし、ハイウェイのような大規模工事が必要で交通量の多い道路は、野生動物の車両衝突事故、生息環境の破壊など、生態系や生物多様性に負の影響を与えている。近年、こうした問題に取り組む学際的な学問分野が発展しつつある。

米国で刊行された未邦訳の本書では、道路が生態系に与える影響について研究するとともに、野生動物の生活と道路の共存方法について探究する「道路生態学」の概念とその実践とを伝えている。
比較的新しい学問である道路生態学がどのように野生動物の道路横断リスクを最小化してきたか、実際にどのような動物のための構造物を作ってきたか、いかに異なる分野の関係者らと連携してきたかなどを解説している。

著者のダリル・ジョーンズ氏は、豪州を拠点とする行動生態学者。グリフィス大学の都市生態学教授で、環境未来研究所の副所長を務める。


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