【増刊】実は「審判ではない」大相撲・行司の役割とは
文化
2024.07.22
『審判はつらいよ』
鵜飼 克郎 著 | 小学館(小学館新書) | 256p | 1,100円(税込)
1.曖昧な競技のマネジメントこそレフェリーの醍醐味
2.「正しくて当然、間違えれば叩かれる」という宿命
3.9回ウラ2死満塁、「絶対振ってくれ」と祈る理由
4.「柔道」と「JUDO」の狭間に立つ苦悩
5.「ボクサーの命を守る」という重大な使命
6.自分の採点がメダルの色を変えてしまう重圧
7.審判は選手自身、私はルールブックの遂行者
8.「差し違えたら切腹」で臨む立行司の覚悟
【イントロダクション】
2024年パリ五輪をきっかけに、スポーツ界はがぜん熱を帯びている。アスリートの活躍に期待が集まりがちだが、忘れてならない存在が「審判」だ。
ルールを熟知し選手同様に研鑽を積み、試合・競技を取り仕切る審判は、そのスポーツの一番の理解者でもある。審判の知られざる苦労とはどのようなものか。
本書は審判の仕事について、サッカー、野球、柔道、ボクシング、大相撲など8競技のベテラン審判員に取材。審判になった経緯や審判の役割、議論を呼んだ判定の真相、仕事の過酷さや醍醐味といった話題を通して、審判という仕事の奥深さを伝えている。
例えばサッカーの判定は主審の「主観」によって決まる度合いが高いことや、柔道の審判員が国際化の波やビデオ判定導入に翻弄されている現状などが明かされている。
著者は『週刊ポスト』記者として、スポーツ、社会問題を中心に幅広く取材活動を重ね、特に野球界、角界のスクープで話題を集めてきた。著書に金田正一、長嶋茂雄、王貞治ら名選手33人のインタビュー集『巨人V9 50年目の真実』(小学館)などがある。
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