【海外書籍】制裁措置の有効打「金融制裁」が誕生した経緯 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『米国の経済制裁』
-「制裁破り」「逆効果」との攻防
Backfire: How sanctions reshape the world against U.S. interests
Agathe Demarais 著 | Columbia University Press | 292p


1.禁輸から制裁へ
2.痛いところを突く
3.成功と失敗
4.二次的な損害
5.制裁の行き過ぎ
6.制裁のやり過ぎ
7.制裁紛争
8.制裁破り
9.ドルの崩壊
10.ハイテクの未来
11.制裁がうまくいきすぎるとき


【イントロダクション】
ウクライナ侵攻の拡大を阻止するため、米国はロシアに多くの経済制裁を科している。制裁措置は、米国の外交と安全保障における有力な手段だ。
経済制裁は、軍事予算を使わずに低コストで、世界中の国家や企業に影響を及ぼすことが可能だ。だが実際には、目的に適う効果を得られないケースも多い。

米国で刊行された未邦訳の本書では、歴史を振り返りつつ、専門家、政策立案者、制裁対象国の人々などへのインタビューをもとに米国の経済制裁について考察している。
厳しい経済制裁を何度も繰り返すことは、対象国に「制裁破り」やペナルティを回避する方法を模索する努力を促す。その結果、違法行為を助長し、独裁が強化されるなど「逆効果」になりかねないという。

著者のアガテ・ドゥマレ氏はEconomist Intelligence Unit(EIU)のグローバル予測責任者。フランス財務省の上級政策顧問としてロシアとレバノンに駐在し、経済制裁やその他の経済・金融問題に直接携わっていた経験がある。


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