【新書】低所得家庭子どもの3割が1年間に「体験ゼロ」
スキル
2024.06.11
『体験格差』
今井 悠介 著 | 講談社(講談社現代新書) | 208p | 990円(税込)
1.体験格差の実態
2.それぞれの体験格差
3.体験格差に抗う
【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。
2014年に「子どもの貧困対策法」が施行されるなど、この10年でようやく、低所得家庭やひとり親家庭などの子どもの問題が注目されるようになった。この問題については、食事をはじめとする生活全般や、就学など教育に関するものとして認識されることが多い。
だが、もう一つ重要な問題がある。「体験」だ。
本書では、スポーツ、音楽、旅行といった、子どもたちの学校外での「体験」に、経済的理由などから「格差」が生まれている実態を、著者らが行った全国調査の結果から明らかにする。そして、「体験をさせてあげられない」家庭の保護者へのインタビューなどを加え、その原因を分析するとともに、格差是正のための政策を提言している。
調査の結果、直近1年間で「体験ゼロ」の子どもが、世帯年収300万円未満の家庭では約3割にものぼることがわかった。経済的理由のほかに時間的理由、情報へのアクセス不足などがあるという。
著者は公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事。公文教育研究会を経て、東日本大震災を契機に同法人を設立し、6,000人以上の生活困窮家庭の子どもの学びを支援。
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