【ベストセラー】大きな意味から離れた「部分」にセンスは宿る
文化
2024.05.10
『センスの哲学』
千葉 雅也 著 | 文藝春秋 | 256p | 1,760円(税込)
はじめに 「センス」という言葉
1.センスとは何か
2.リズムとして捉える
3.いないいないばあの原理
4.意味のリズム
5.並べること
6.センスと偶然性
7.時間と人間
8.反復とアンチセンス
付録 芸術と生活をつなぐワーク
読書ガイド
おわりに 批評の権利
【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。
「センス」というカタカナ言葉は、美術や音楽など芸術分野をはじめ、さまざまな場面で使われる。ビジネスでは「経営センス」「マーケティングセンス」といった言葉もよく聞かれる。
「センスがいい」が褒め言葉になる一方で、「センスがない」は人格否定にも捉えられかねない。そもそもセンスとは何なのか。
本書では、哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者が、音楽、絵画、小説、映画など芸術的諸ジャンルを横断しながら、センスを哲学的に考察。「センスの良さ」にもつながる、ものを見るときの「ある感覚」を伝えている。
センスとは「直観的にわかる」ことであり、あらゆる対象の「リズム」を意識できることなのだという。
著者は立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)、『勉強の哲学――来たるべきバカのために』(文藝春秋)など著書多数。
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