【海外書籍】歴史上様々な証拠から推測された地球の真の姿 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『「地球は丸いのか」論争の歴史』
The Globe: How the Earth Became Round
James Hannam 著 | Reaktion Books | 376p


まえがき ブルーマーブル
1.バビロン:地の四隅から
2.エジプト:黒土と赤砂
3.ペルシア:命令と虚偽
4.古代ギリシア:アキレウスの盾
5.ギリシア思考の起源:すべての極地から同距離
6.ソクラテス以前とソクラテス:空気に浮かぶ
7.プラトン:平地? 丸い?
8.アリストテレス:必然的に丸くなる
9.ギリシア時代の世界の形:丸いか三角か、または違う形
10.球体説のローマ人:世界の円
11.インド:北極の山
12.ササン朝ペルシア:良い思考、良い言葉、良い行為
13.初期のユダヤ教義:地球の果てから
14.キリスト教精神:天の命令ですべてつくられた
15.イスラム世界:敷かれたカーペットのような地球
16.その後のユダヤ:ユダヤ人以外の賢人たちがユダヤ人の賢人に勝つ
17.中世初期のヨーロッパ:どの方向にも同じように丸い
18.中世盛期の世界像:地球は球体になっている
19.コロンブスとコペルニクス:新世界発見へ
20.中国:天は丸く、地は正方形
21.中国と西洋:鶏卵の黄身のようなもの
22.球体説は世界共通の認識:球体にある想像上の隅
23.現代:丸くて当たり前


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

地球は宇宙空間に浮かぶ青い「球体」だ。この事実を否定する人は、現代ではごく一部に限られる。
だが、これが科学的常識としての共通認識を世界中の人が持つまでには、長い歳月と多くの論争が必要だった。我々人類の生きる世界の真の姿を科学的に解明することは、宗教や哲学に深く関わる大問題だったのだ。

英国で刊行された未邦訳の本書では、地球の形についての思想や論争の歴史を、古代バビロンの人々から、大航海時代の冒険家、現代の宇宙開発にまで言及しながら解説。
古代バビロンでは、地面は平面であり、地球は円盤状をしていると考える人が多かったようだ。しかし、古代ギリシアでは、地球球体説を唱える哲学者が出てきた。その後、カトリック教会は旧約聖書の記述をもとに地球平面説を主張していた。

著者のジェームス・ハナム氏は税理士で科学史家。オックスフォード大学で物理学の学位を取得。さまざまな科学史や科学哲学の専門ジャーナル等に寄稿している。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2024年3月5日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら