【新刊】実は日本固有の伝統食とは言い切れない「そば」 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『そばの科学』
池田 清和 編 | 朝倉書店 | 176p | 3,520円(税込)


1.そば利用の歴史と食文化
2.そばの植物学
3.そばの栄養学
4.そばのおいしさの科学
5.ダッタン種そばとその特性
6.世界的伝統食品としてのそば食品の利用加工
7.未来社会におけるそば活用の展望


【イントロダクション】
世界で日本食ブームが起きて久しいが、われわれ日本人が思い浮かべるであろう日本食の中に「そば」があるのは間違いない。だが実は、植物のそばを使った料理は世界各地にあり、そばを伝統的な日本固有の食品と言い切ることはできない。
では、そもそも「そば」とはどんな特性を持った食品なのだろうか。

本書では、長年にわたり研究に取り組んできた国内外の研究者が、食文化、植物学、栄養学、医学などさまざまな側面からそばを解説している。
最近の研究で、一般的に食される「普通そば」の植物としての起源はヒマラヤ山岳地帯であり、栽培起源は中国南西部であることがわかったという。そこから朝鮮半島を経て日本に伝わる一方で、シルクロードなどを介して欧州やロシアに広まった。欧州ではガレットなどのそば製品が有名だ。

編者は神戸学院大学名誉教授。農学博士。本書の執筆陣には編者の池田氏のほか、Ivan Kreft氏、本田裕氏、Gunilla Wieslander氏、Dan Norbäck氏、朝見祐也氏、鈴木達郎氏、笠島真也氏が加わっている。


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